【初心者必見】鉛筆画・デッサンを簡単にスタートする5大メリット!

デッサン

 どうも。鉛筆画家の中山眞治です。いよいよ台風のシーズンに入っていきますね。しかし、間もなく涼しくなってきますので、この暑さはもう少しの辛抱です。元気でお過ごしでしょうか。^^

 ところで、アートの世界に興味を持ちながらも、一歩を踏み出せずにいるあなたへ。鉛筆画・デッサンは、その扉を開く最初のステップとして最適です。初心者でも手軽に取り組めるこのアートは、多くの魅力を秘めています。

 この記事では、鉛筆画・デッサンを始めることの5大メリットを、初心者の方が感じやすい視点から詳しくご紹介します。

 具体的なテクニックやツールの選び方、そしてアートとしての深い満足感まで、あなたが鉛筆画・デッサンを楽しむ上で知っておきたい情報を網羅しています。心の中の創造的な情熱を解放し、表現の無限の可能性を発見しましょう。

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 大賞(文部科学大臣賞)・デッサンの部大賞、(ダブル受賞) F30 誕生2023-Ⅰ 鉛筆画 

 それでは、早速見ていきましょう!

鉛筆画・デッサンの基本:初心者が知るべきはじめの一歩

 鉛筆画とデッサンは、アートの世界への入り口として多くの初心者に選ばれています。その理由は、特別な材料や高価な道具が不要で、誰もがすぐに始められるからです。

 しかし、どのようにスタートすればよいのか、初心者にとっては分からないことも多いでしょう。ここでは、鉛筆画・デッサンを始める上での基本的なポイントと、そのステップをご紹介します。

選ぶべき鉛筆の種類

 最初に重要なのは、鉛筆の選び方です。一般的に、HBの鉛筆は中間的な硬さですが、デッサンや鉛筆画の基本線を描くのには2Bや3Bが適しています。濃い線やシャドウをつける場合は2B~4Bの鉛筆がおすすめです。詳しくは次の関連記事をご参照ください。

関連記事:鉛筆画を初心者が簡単に描くための各種スツールのご紹介!

正しい握り方とストロークの技法

 鉛筆の持ち方では、描き始めの対象物の輪郭を大きく捉える際には、人指し指・中指・親指で軽くつまむように持ち、全体的な輪郭線を描き終わりましたら、「練り消しゴム」を練って先端部分を「マイナスドライバー」のような形状にして、必要のない線を整理しましょう。

 次の段階では、鉛筆で文字を書く時のような握り方に変えて、全体をそれぞれ少しづつ描き込んでいきましょう。全体の描線では、楽な姿勢で大きく全体を把握することで、線のコントロールがしやすくなります。

紙の選び方と下描き(エスキース)の重要性

 良い鉛筆画・デッサンのためには、紙の選び方も欠かせません。スケッチブックやデッサン用紙が初心者にはおすすめです。そして、下描きは、最終的な作品の前に構成やバランスを考える上で非常に役立ちます。

 この下描きでは、A4の紙を半分に切った大きさのものでも充分な検討ができます。あなたが本制作で手掛ける大きさへ、下描きを拡大すればよいのです。

 鉛筆画・デッサンの基本は、一歩一歩確実にマスターすることで、より深い表現が可能となります。この情報を基に、アートの旅を始めてみてください。

手軽さが魅力!鉛筆画・デッサンの必要な材料と準備

 鉛筆画・デッサンは、他の多くのアート形式に比べ、手軽に始められる点が大きな魅力として挙げられます。しかし、手軽とはいえ、基本的な材料の準備は欠かせません。

 ここでは、鉛筆画・デッサンをスムーズにスタートするための基本的な材料と、それらの使用方法について解説します。

必須の鉛筆:種類と選び方

 鉛筆はデッサンの基本となる道具です。10H~10Bまでの21本ありますし、各メーカーの製品によって「描き味」が若干異なります。ステッドラーは「カリカリとした筆感」ですが、ファーバーカステルや三菱ユニは「しっとりとした質感」です。

 最初に揃えるならば、どこでも買える「ステッドラー」がおすすめであり、2H・H・HB・B・2B・3B・4Bの7種類あれば当面充分です。あなたが鉛筆画・デッサンに慣れて来て、長く続けていける自信がつきましたら、徐々に種類を増やしていきましょう。

 描き始めの大きく全体を捉えるデッサンには、2Bや3Bが適しています。この場合には、前述のようにつまむようにやさしく持って、全体的な描写をおこないましょう。次いで、必要のない線を整理した後では、HBやBなどで全体を細かく描き進めていきましょう。

 全体的に輪郭線を描き終えましたら、あなたの描こうとしている対象物の中で一番濃い色のところからトーンを入れていきましょう。その次には、次に暗いところを描き込みましょう。順番に徐々に明るいところを描き込んでいくようにします。

 そして、全体的に仕上げに近づいたところで、一番最初に描き込んだ、一番濃いところであったところをもう一段濃くしましょう。一方では、一番明るいところには、「練り消しゴム」の先端を尖らせて、丹念に拭き取りましょう。つまり、濃いところは濃く、明るいところは明るくです。

鉛筆画・デッサンに適切な紙の選択

 鉛筆画・デッサンには、スケッチブックや専用のデッサン用紙がおすすめです。また、紙の質感や厚みも、描く内容や技法によって選び分けることが求められます。

 しかし、描き始めが鉛筆であった場合には、通常の「スケッチブック」で充分です。最初から、難しく考え過ぎないことが、前進していくうえでのポイントです。また、鉛筆でデッサンを行うのであれば、やはりスケッチブックになります。

消しゴム・シャープナーなどの補助道具

 鉛筆画の美しさを引き立てるための補助道具も欠かせません。特に、細密な修整が必要な場合には、練り消しゴムや消しゴムペンが役立ちます。鉛筆の先を常に鋭く保つための鉛筆削りも必須です。

 この場合には、鉛筆削り及び果物ナイフやカッターなど、100円ショップで販売しているもので足ります。高いものは必要ありませんし、私の場合には、鉛筆が長いうちは「鉛筆削り」を使い、鉛筆削りで削れないほど短くなってきましたら、果物ナイフで削っています。

 この場合、使っているうちにだんだん削りにくくなってきますので、小さい砥石なども買っておけば、長く使い続けることが可能です。私は、同じ果物ナイフを29年間も使い続けています。

 尚、鉛筆と紙、そして少しの補助道具だけで、鉛筆画・デッサンの世界は無限に広がります。これらの基本的な材料を準備し、自分のクリエイティブな旅を始めましょう。

初心者が陥りがちなミスと、それを避けるためのアドバイス

 鉛筆画・デッサンの道を歩み始める初心者には、多くの挑戦と学びが待っています。しかし、進行中には特定の誤りやミスが発生することもあります。

 これらのミスを知っておくことで、効率的にスキルを向上させることができます。本項では、初心者が陥りがちなミスと、それを回避するためのアドバイスをご紹介します。

強すぎる筆圧

 初心者の中には、鉛筆の筆圧を強い状態で描き続ける傾向の人がいます。これは、線が不均一になる原因となります。

アドバイス: 筆圧を変える練習を取り入れ、軽くてもしっかりと見える線を目指しましょう。場合によっては、3Bなどの「柔らかく濃い色で消しやすい」ものを選んで、優しく描いても対応できる素材を用いることも手段の一つです。

一方向のシェーディング(陰影画法)

 シェーディングは、立体感や深みを出すための重要な技法ですが、一方向からしかシェードしないと、自然ではない結果になります。

アドバイス: 複数の方向からシェーディングを試み、立体的な質感を追求してみましょう。次の画像に注目してください。タマネギの陰影には、複数の鉛筆による陰を表現していることが分かります。

 尚、陰(イン)とは対象物本体にできている部分を指し、影(エイ)とは、本体が接地している面にできている部分を指します。

細部に焦点を当て過ぎる

 初心者は、全体のバランスや構図よりも、細密描写に気を取られがちです。

アドバイス: 最初は大きな形や全体の構図に焦点を当て、後から細部を詳しく描き込むことで、全体としてのバランスを保ちましょう。

 アートの道は、試行錯誤の連続です。初心者が犯しやすいミスを知り、それを避ける方法を学ぶことで、より速く、より効果的に成長することができます。

鉛筆画・デッサンの基本テクニック:シェーディング(陰影画法)から立体感まで

 鉛筆画・デッサンの魅力は、一本の鉛筆だけでさまざまな表現が可能であることです。

 特に、シェーディングや立体感を表現する技法は、初心者から上級者までのアーティストが追求するテーマとなっています。この項では、これらの基本テクニックとその応用方法を詳しく探ります。

シェーディング(陰影画法)の基本

 シェーディングは、物体の質感や光の当たり具合を示すための基本技法です。鉛筆の筆圧を変えることで、淡い影から濃い影までを表現できます。

ポイント: 筆圧を一定に保ちつつ、徐々に強くしたり弱くしたりして、自然なグラデーションを作り出しましょう。

立体感を出すヒント

 立体感は、2次元の画面上で3次元の空間を再現する際の鍵となります。シェーディングを利用して物体の形状や深度を表現することで、絵に奥行きを持たせることができます。

ポイント: 光源の位置を意識し、それに応じて影の位置や長さを調整することが重要です。

細かい質感の描写

 対象物の表面の質感を描写することも、リアルな鉛筆画・デッサンのポイントです。木の表面や布のシワなどの、細部を注意深く観察し、それを画面上に再現することで、よりリアリティが増します。

ポイント:さまざまな鉛筆の硬さを使い分け、質感に合わせた筆圧で描きましょう。

 鉛筆一本での表現は、その制約の中での創造的な挑戦です。上記のテクニックをマスターすることで、より深みとリアリティのある作品を生み出すことができます。

アートとしての成長を実感!鉛筆画・デッサンで得られる満足感

 鉛筆画・デッサンは、手軽に始められるアートの形式の一つとして多くの人々に愛されています。

 この絵画スタイルに取り組む中で、アーティストとしてのスキルや感性が成長する瞬間を経験することは、計り知れない満足感をもたらします。ここでは、鉛筆画・デッサンを通じて得られる喜びや成果について詳しく探ります。

技術の向上を実感

 鉛筆画・デッサンを続けることで、シェーディング(陰影画法)の技術や物体の形状の捉え方、質感の再現など、多くの技術面での進歩を感じることができます。

ポイント: 定期的に以前の作品と新しい作品を比較することで、自身の進歩を目の当たりにできます。

表現力の深化

 アートは感情や考えを表現する手段です。鉛筆画・デッサンを通じて、ご自身の心の中の思いや景色の美しさを画面上に表現する能力が深まります。

ポイント: さまざまな題材やテーマに挑戦することで、幅広い表現力を身につけることができます。

創造の喜び

 何もない白い画面上に、一筆一筆描かれる線が、最終的には美しいアートワークへと変わる過程は、創造の喜びそのものです。

ポイント: 自分だけのオリジナル作品を生み出す過程に、真の満足感を見いだせます。

 鉛筆画・デッサンは、表現の幅や技術の習得だけでなく、アートとしての成長や表現の喜びを実感できる魅力的な芸術表現です。これを始めることで、あなたもその満足感を手に入れることができるでしょう。

まとめ 鉛筆画・デッサン入門:初心者から上級者までのアートの旅

 鉛筆画・デッサンは、アートの世界に足を踏み入れる初心者にとって最適なスタートラインです。まず、基本として知るべきは、そのシンプルさと直感的な表現力。

 これは、一筆づつ画面上に線を引くことから、アーティストとしてのご自身を見つけ出す冒険の始まりと言えるでしょう。

 その魅力的な始めやすさは、特別な材料や道具を必要としない手軽さにも現れています。基本的な鉛筆、消しゴム、そして描画用の素材(スケッチブック)。これだけで、あなたの内なる創造的な世界を表現することができます。

 しかし、アートの旅は常に平坦ではありません。初心者が陥りがちなミス、例えば筆圧の不均一さや立体感の欠如などの問題点も存在します。

 また、それらのミスを避けるためのアドバイスや練習方法を身につけることで、スキルの向上とともに自分自身のスタイルを発見することができます。

 特に、シェーディングや立体感の表現は、鉛筆画・デッサンの中心的なテクニックとして重要です。筆圧を変えることで生まれるさまざまな濃淡や、物体の形状を捉える技法を習得することで、2次元の紙の上に3次元のリアリティを生み出すことが可能となります。

 そして、何よりも、鉛筆画・デッサンを通じてアートとしての成長を実感することは、深い満足感を得ることができます。技術の習得や表現力の向上、そして自分だけのオリジナルな作品を生み出す喜び。これらは、鉛筆画・デッサンを追求する上での最大の報酬と言えるでしょう。

 尚、あなたが展覧会や公募展へ出品を希望する際には、ただモチーフを上手に描けるだけでは入選できません。それは、あなたの制作する画面全体を使って、作品全体を魅力的な構成にする必要があるのです。その内容について興味のある人は、次の関連記事を参照してください。

関連記事:鉛筆画・デッサンの魅力を最大限に引き出す!構図導入の必要性と方法とは?

 ではまた!あなたの未来を応援しています。

 

 

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