鉛筆画・デッサンで初心者から中級者まで必見!デッサン練習問題集

デッサン

 どうも。私は、プロ鉛筆画家の中山眞治です。

 さて、このブログでは、鉛筆画とデッサンの基本から中級技術までを学べる練習問題を提供します。初心者でも容易に取り組める基本的な線描きから、中級者が挑戦するにふさわしい陰影の表現まで、幅広い技術をカバーしています。

 各レッスンはわかりやすい解説とともに、効果的な練習方法を紹介します。あなたのデッサン技術を次のレベルへと引き上げるためのガイドです。

 それでは、早速見ていきましょう!

基本から始める鉛筆画・デッサン:デッサンの基礎

     第1回個展出品作品 マリリン・モンロー 1996 F10 鉛筆画 中山眞治

 デッサンはアートの基本であり、鉛筆画はその入門に最適です。本章では、デッサンの基本的な技術とコツを紹介し、初心者の人がスムーズに学べる方法を提供します。

モチーフとの向き合い方や鉛筆の選び方と持ち方

 絵画教室で基本は教わりましょう。絵画教室にはイーゼルがありますので、そのイーゼルにスケッチブックを乗せます。初めて取り組む場合のスケッチブックの大きさは、F6やF10がオススメです。詳細は次の文章を参照してください。

尚、スケッチブックの形状の種類についてですが、数字の横にあるアルファベットについてご説明します。このアルファベットはF・P・M・Sの4種類があります。

F・P・M・Sは絵の短辺の長さを表しており、数字とアルファベットの組み合わせで長辺と短辺の長さを測ることができます。それぞれの長さはS>F>P>Mの順で長くなります。

F=(Figure人物)、P=(Paysage風景)、M=(Marine海景)、S=(Square 正方形)の意味が込められており、人物、風景、海景を描くときに、美しく描くことが出来る幅として分かれました。(Sは例外です)

現在は名残りみたいなもので、Fだから人物を必ず描かないといけない訳ではありません。

出典 絵画のサイズと号数 いつき美術画廊
絵画のサイズと号数 – 絵画の基礎知識|いつき美術画廊 (itsukiart.com) 

 そして、あなたの描こうとしているモチーフが、スケッチブックの左右どちらでも良いのですが、頭を動かさないで、視線を移動させるだけでモチーフと画面上を比較できる位置に据えましょう。

 また、足は組まずに、イスに深く腰掛けることで、長時間の制作でも疲れない姿勢が保てます。

 尚、デッサンの第一歩は、適切な鉛筆の選び方から始まります。HBから2B、4Bなど、異なる硬度の鉛筆がありますが、初心者にはBまたは2Bがおすすめです。鉛筆の持ち方も重要で、リラックスして自然な姿勢で持つことが基本です。

基本的な線の描き方

 線の描き方は、デッサンの基本です。まっすぐな線、曲線、そして軽いスケッチ線の練習から始めましょう。力を入れすぎず、リラックスした状態で線を描くことがポイントです。

形と構図の理解

            引用元:アートラボゼロプラス

 物体の形を捉える練習は、デッサンの基礎として不可欠です。上記のようなシンプルな形から始めて徐々に複雑な形へと進むことで、見る力と描く力が養われます。また、バランスの良い構図(※)を意識することも大切です。

 あなたが絵画教室へ行くとすれば、石膏モチーフがたくさんありますので、上の画像ような簡単なものから描き始めてみましょう。

 仮に、自宅で描くとすれば、白い卵・白い箱・白い消しゴム・白い円柱状の物などを用意して、あなたの机の上にあるスタンドの光を斜め上から当ててみましょう。尚、白い色にこだわるのは、光と影をハッキリと認識できるからです。

※ 構図については、本記事の最下部にある「関連記事:鉛筆画・デッサンの魅力を最大限に引き出す!構図導入の必要性と方法とは?」を参照してください。

光と影の表現

 光と影を表現することで、デッサンに奥行きと写実が生まれます。光が当たる部分と影が落ちる部分を区別し、それらを線でなく、濃淡で表現することが重要です。

 デッサンは、基本的な技術を習得することから始まり、鉛筆画の基礎を学ぶことで、あなたのアートの世界は大きく広がります。このガイドを参考に、一歩一歩着実にスキルアップしていきましょう。

初心者のための線描きテクニック

出典画像:リアル絵・デッサンの鉛筆の持ちかた リアル絵の描き方 リアル絵・デッサンの鉛筆の持ちかた | 3度見される絵を描こう~リアル絵の描き方 (realdrawing.jp)

 デッサンで最も基本的かつ重要なスキルの一つが線描きです。初心者にとって、線描きは表現の基礎を築くための第一歩となります。本章では、線描きの基本的なテクニックと練習方法を紹介します。

適切な鉛筆の持ち方

 線描きの基本は、鉛筆の持ち方から始まります。鉛筆は軽く、しかし確実に握り、手首が自然に動くようにします。この持ち方は、線のコントロールと疲労の軽減に役立ちます。

 描画の最初の、全体の輪郭線を描く時には、鉛筆を人指し指・中指・親指でつまむように軽く持ち、腕を振るうようなリラックスした動作で全体を描き込んでいきます。その際に注意することは、全体のバランスや比率を確認して進むことです。

 この、全体の輪郭線を求める際には、たくさんの描線を伴いますが、やがて全体のバランスの中で、「この線だ」と思える線に出会えます。そうして全体が描けましたら、不要な線は「練り消しゴム」で整理します。

 その次の段階では、鉛筆を文字を書くときの握り方に変えて、輪郭線を少しだけ筆圧を高めてトレースします。

基本的な線の種類

 線にはさまざまな種類があります。直線、曲線、波線など、基本的な線の種類を理解し、それぞれの描き方を練習することが重要です。各線の特性を把握し、それに応じた描き方を身に付けましょう。

線の強弱とリズム

 線の強弱はデッサンに深みを与えます。力を入れて描く線と、軽く描く線を使い分けることで、画面にリズムと動きを生み出すことができます。異なる圧力を使って線を描く練習をしましょう。

繰り返しによる練習

 線描きの技術は繰り返しの練習によって磨かれます。毎日少しずつでも線の練習をすることで、手と目の協調が向上し、より正確で表現力豊かな線が描けるようになります。

 線描きはデッサンの基礎であり、初心者が最初にマスターすべき技術です。これらのテクニックと練習方法を活用し、線描きのスキルを確実に向上させましょう。

 しかし、改めて線ばかりを描かなくても、あなたが次々に鉛筆画・デッサンの作品制作を進めていけば、自然とこれらの線の扱い方に慣れてきます。

陰影表現のコツと中級技術

        国画会展入選作品 誕生2014-Ⅱ F130 鉛筆画 中山眞治

 デッサンや鉛筆画で、写実を表現する上で重要なのが陰影の技術です。本章では、陰影を使った表現のコツと中級レベルの技術に焦点を当て、よりリアルな作品作りのためのヒントを提供します。

光源の理解

 陰影を正確に描くためには、光源の位置と性質を理解することが必須です。光源がどこにあるかによって、影の落ち方や強さが変わります。光の方向と強さを意識して、スケッチすることから始めましょう。

陰影の階調(グラデーション)

 陰影には滑らかな階調が必要です。影は突然に始まるのではなく、徐々に暗くなるべきです。さまざまな硬度の鉛筆を使って、滑らかな遷移を作り出す練習をしましょう。

形と陰影の関係

午後のくつろぎ 2019 F1 鉛筆画 中山眞治

 物体の形状は、陰影に大きく影響を与えます。丸みを帯びた物体は、影がゆるやかに変化する一方で、角張った物体では、はっきりとした影が生じます。形状に応じた陰影の描き方を学びましょう。

実践的な練習

            第1回個展出品作品 反射 1996 鉛筆画 中山眞治

 実際の物体を観察し、それを描くことで陰影の技術を高めることができます。異なる形状の物体を選び、光源の向きを変えてみるなど、実践的な練習を積むことが重要です。

 陰影の表現は、デッサンの中核をなす技術であり、これをマスターすることで作品に深みとリアリティが生まれます。ここで紹介したテクニックを活用し、中級レベルのデッサン技術を身につけるべく早速練習しましょう。

デッサンにおける比例と構図の理解

出典画像:東京武蔵野美術学院・監修 鉛筆デッサン 三澤寛志 氏

 デッサンにおいて、比例と構図は作品全体のバランスと美しさを決定づける重要な要素です。本章では、デッサンにおける比例感覚の養成と効果的な構図の作り方について解説します。

比例の基本原則

 比例の正確さは、写実の表現に不可欠です。物体や人物の各部分が適切なサイズと距離で描かれているか常に確認しましょう。簡単な測定方法としては、鉛筆を使って視覚的に寸法を比較する以下のような技術があります。

  出典:鉛筆で比率を測る 美大・芸大受験の基礎 鉛筆で比率を測る | 美大・芸大受験の基礎 (etude-atelier.info)

効果的な構図の作り方

 構図は、視覚的な物語を伝えるための枠組みです。視点の位置や視線の流れ、空間の使い方に注意を払い、観てくださる人の目を引く構図(※)を心がけましょう。黄金比や三分割法などの古典的なガイドラインが役立ちます。

※ 構図は、黄金比や3分割法を含めて、この記事最下部の「関連記事:鉛筆画・デッサンの魅力を最大限に引き出す!構図導入の必要性と方法とは?」を参照してください。

 この関連記事では、5個の複合した構図を紹介していますので、あなたの当面の制作で役立てることができるはずです。

バランスとリズム

制作画面の充実にバランスを構成する手法

 作品にバランスとリズムをもたらすことで、視覚的な魅力が高まります。

 色々な要素を均等に分配するのではなく、意図的に重点を置くことで、作品に動きと生命力を吹き込みます。この点についても、「構図導入の必要性と方法とは?」の関連記事を参照してください。

 この場合のバランスとは、構図上の画面の中心点(黄金分割などの分割点や線…縦横に各2つづつあります)にモチーフを配置して、左右からの対角線なども意識したレイアウトを組み込むなどしてバランスを取ります。

画面にリズムを取り込む手法①

 リズムでは、例えば、筆者は植物の発芽の様子を良く使っています。それは、次のような状態を画面上に構成するということです。3つの動きを連続させることで、リズムを表現できます。

 1つ目は地中からようやく発芽し始めて、頭の一部が少しだけのぞいている状態、2つ目は、これから広げるであろう双葉の一部がまだ地中にある状態(前述の陰影表現のコツと中級技術の項の画像を参照してください)。

 3つ目は、双葉を広げている状態のように、発芽の様子をコマ送りで見ているような動きでリズムを出すことができます。

画面にリズムを取り込む手法②

 それ以外にも、例えば、1 水泳で飛び込むときの構えた状態、2 身体がこれから水面に入る前の空中にある状態、3 身体が水面に入って、膝から足先が見えている状態などでも良いでしょうし、何か動きを表せる一連の流れを画面上に作るということです。

 もっと簡単な例では、1 木の葉に水滴が乗って光り輝いている状態、2 木の葉の先端でしずくがしたたろうとしている状態、3 水面に水滴が落ちて波紋を広げている状態、などでも構成できます。音まで聞こえて来そうですね。

 この項は、とても大きな情報ですので練習に活用してみてください。このようなストーリー性が公募展などでは必要になってくるということなのです。

練習と実践

坂のある風景Ⅰ 2019 F1 鉛筆画 中山眞治 

 理論だけではなく、練習を通じてこれらのスキルを身につけることが大切です。実際のモチーフやシーンを何度も描き、比例や構図に対する感覚を研ぎ澄ませましょう。

 デッサンにおける比例と構図の理解は、技術の向上と作品の質の向上に直結します。この記事があなたのデッサンの旅において役立つことを願っています。バランス・リズム・ストーリー性をお忘れなく!

写実の追求:細部への注意

 写実を追求するデッサンでは、細部への観察が不可欠です。本章では、細部を捉える方法と、それを効果的に描くテクニックを紹介します。

細部の観察力を高める

 写実性の強い作品では、モチーフの細部に至るまで正確に描写することが求められます。

 そのためには、モチーフをじっくりと観察し、細かな特徴や質感を理解することが重要です。実際のモチーフを何度も観察し、その特徴をメモする習慣をつけましょう。

細部の正確な描写

 細部を描く際には、正確さが必要です。小さな細部を見落とさず、それらが全体の印象にどのように影響するかを理解しましょう。例えば、人物の目の輝き一つが表情に大きな違いをもたらすこともあります。

 尚、画面上のモチーフ全部を細密に描くのではなくて、あなたの制作する作品の主役・準主役を画面上の構図分割点(線)上に配置してバランスを取り、細密に描くものと理解してください。

画面上の主役・準主役の引き立て方

 そして、主役・準主役以外も細密に描いてしまうと、主役・準主役を引き立てられなくなる場合があります。

 わかりやすく言えば、主役・準主役以外のモチーフに、細かい模様などがある場合に、それを細密に描き込んでしまうと、観てくださる人の視線をその部分に惹きつけてしまうということです。

 主役・準主役以外のモチーフには、「意図的に手を抜く」ことも必要であり、主役・準主役を細密に描き、画面上の一番輝いている状態にして、それ以外には、現実がたとえそうであっても、意図的に輝かせないようにするということです。 

質感と陰影の使い方

 写実は、物体の質感を表現することも重要です。異なる質感は、光の反射や陰影の違いによって描かれます。布のしわや木の表面など、さまざまな質感を練習し、それぞれの特徴を捉えましょう。

練習を重ねる重要性

 細部への注意と写実の追求は、繰り返しの練習によって磨かれます。実際のモチーフやシーンを描くことで、目の訓練と技術の向上を図りましょう。

 写実のデッサンでは、細部の正確な描写が作品全体の質を高めます。この記事が、よりリアルな作品作りの一助となることを願っています。

創造的な表現:独自のスタイルの開発

灯の点る窓辺の静物 2022 F10 鉛筆画 中山眞治 

 アートにおける個性の表現は、独自のスタイルを開発することから始まります。

 本章では、創造的な表現方法と、自分だけのスタイルを見つけるためのアプローチを探求します。上の作品を製作した時の手順などは、次の関連記事を参照してみてください。

関連記事:鉛筆画・デッサンの初心者から中級者必見!√2と光を中心とした中空の三角で構図力をアップする方法

ヒラメキを探す

 独自のスタイルを築くためには、美術館及び展覧会や公募展を訪問して、幅広いアーティストの作品に触れて、さまざまな印象を受けることが重要です。

 異なるアーティストの作品を研究し、彼らの手法やテーマ、表現スタイルから学びましょう。この過程で、自身が共感や興味を感じる要素を見つけることができます。具体的に何をどのように見るかといえば、次の通りです。

 あなたが強い印象を受けた作品の、モチーフの選択・主役を含めたモチーフの配置状態・構図は何を使っているのか・主役をどのような分割点(線)で強調しているか・複合した構図の発見・際立った個性は何があるのか、などです。

試行錯誤と探求

 自分だけのスタイルを見つけるためには、多くの試行錯誤が必要です。異なる素材、テクニック、テーマで作品を制作してみましょう。失敗を恐れずにさまざまな試みをすることで、自分自身の好みと強みが明らかになります。

自己表現の重要性

 アートは自己表現の手段です。自身の感情、考え、経験を作品に反映させることで、独自のスタイルが生まれます。自分自身を深く理解し、その内面をアートに映し出しましょう。

 具体的に、独創的な発想を得るための手法については、次の関連時期を参照してください。筆者の作品に基づいた具体的な記述があります。

関連記事:鉛筆画・デッサンで初心者から中級者まで必見!複合した構図で心象風景を描く方法Ⅱ

継続的な成長と発展

 アーティストとしてのスタイルは、時間と共に進化します。継続的な学習と実践を通じて、自身のスタイルを育て、発展させましょう。第三者の批評を受け入れ、自身の作品に対する反応を学ぶことも大いに参考になります。

 独自のアートスタイルを開発することは、創造的な旅の一部です。この記事が、あなたの芸術的な道のりにおいて「ヒラメキ」となることを願っています。

練習問題集:スキルアップのためのチャレンジ

第1回個展出品作品 野菜 1996 F10 鉛筆画 中山眞治

 デッサンの技術向上には、実践的な練習が不可欠です。本章では、デッサンスキルを高めるための練習問題を提供し、その効果的な取り組み方を紹介します。

基本的な描画練習

 デッサンの基本から始めましょう。線の引き方、基本的な形状の描き方、陰影の基礎など、基本的な技術を確実に身につけることが大切です。これらの基本を練習することで、より高度な技術への基盤を築くことができます。

複雑な形状へのチャレンジ:どのジャンルでも描けるよになる工夫

 基本的なスキルが身につきましたら、次は複雑な形状やリアルなモチーフの描画に挑戦しましょう。人間の顔や手、自然の風景など、さまざまな題材を使って、描画の幅を広げることが重要です。

 ここでオススメな提案があります。人物・静物(花などを含む)・動物・風景(心象風景を含む)の順番に作品を描いていくことを自らに義務図けるのです。

 そのようにすることで、最初は苦手な分野もあるでしょうが、やがて何でも描けるようになっていくことができます。

 特に、人物や動物は難しいものですが、生身のモチーフを描くのではなくて、最初はインターネットからの画像及びスクリーンショットの画像や図書館から借りてきた写真集の画像でも良いのです。

花を描く場合には画像や造花から始める必要性

 また、花を描く場合には、最初は特に時間がかかってしまうので、「生花」を使うと「しおれてしまう」と思われますので、そのような場合には、「画像」や「造花」で練習を始めれば、何の問題もありません。

 やがて、あなたが5枚も「造花」や「画像」から花を描いて慣れてくれば、その後には是非「生花」で制作してください。

 切り花を描く際には、時間との勝負と心得てください。生花で描くことにおいて、造花で描く場合とは、印象が全く違うことに気づけるでしょう。

時間制限を設けた練習

 時間制限を設けて練習することで、迅速な判断力と描画スピードを養います。例えば、5分間である物体を描き切るなど、時間に追われながらも質の高い描写を目指しましょう。

 これは、クロッキーとも呼ばれていますが、ざっくりとした大きく腕を振るった制作になりますが、2B以上の柔らかい鉛筆で、集中して制作することができるようになれれば、知らず知らずのうちに「対象を瞬時に捉える目」が養えます。

 このような練習の場合には、スケッチブックを使うとなると勿体ないので、例えば、折り込みチラシの裏面や、要らなくなったA4サイズの資料の裏面を使うなどが良いかもしれません。

 その場合には、A4サイズの紙を挟める「バインダー」があると便利でしょう。

自己評価と反省

 練習問題を解いた後は、自己評価と反省の時間を持ちます。どの部分が上手くいったか、何が改善できるかを自問自答することで、次のステップへと進むための指針を得られます。

 デッサンスキルを向上させるには、継続的な練習が不可欠です。この練習問題集が、あなたのデッサン技術の向上に役立つことを願っています。

まとめ

第2回個展出品作品 潮騒 2000 F100 鉛筆画 中山眞治

 デッサンはアートの基本であり、初心者から中級者に至るまでの技術の向上に欠かせない練習が必要です。この総合ガイドでは、基本的な線描きから始まり、写実の追求、そして独自のスタイルの開発に至るまでのステップを詳細に解説します。

 まずは、「基本から始める鉛筆画:デッサンの基礎」で、適切な対象との向き合い方、効果的な鉛筆の持ち方、基本的な線の引き方、そして比例と構図に関する理解を深めます。これらの基礎が、後の複雑な技術を習得する上での土台となります。

 次に、「初心者のための線描きテクニック」では、線の強弱やリズムを学び、より表現豊かな作品を作り出す方法を紹介します。ここでの練習は、細部の表現に不可欠な技術を磨きます。

 「陰影表現のコツと中級技術」では、光源の理解、陰影の階調(グラデーション)、そして形と陰影の関係に焦点を当てます。これらの技術は、作品に写実と深みを与えるために重要です。

 また、「写実の追求:細部への注意」では、細部への注意と質感の表現について学びます。ここでは、細部の正確な描写が写実を高めるための鍵となります。

 さらに、「創造的な表現:独自のスタイルの開発」では、ヒラメキを探し、実験を重ね、自分だけのスタイルを見つける方法を探ります。自己表現の重要性と継続的な成長を通じて、独自の芸術的な自我同一性を築くことができます。

 最後に、「練習問題集:スキルアップのためのチャレンジ」では、基本から応用に至るまでの練習問題を解きながら、自己評価と反省を通じて技術を磨きます。

 この総合ガイドを通じて、デッサンの基礎から中級技術、さらには独自のスタイルまで、幅広くカバーすることを目指しています。一歩一歩確実にスキルを高め、あなたの芸術作品を次のレベルへと引き上げましょう。

 尚、あなたが展覧会や公募展へ出品を希望する際には、ただモチーフを上手に描けるだけでは入選できません。

 それは、あなたの制作する画面全体を使って、作品全体を魅力的な構成にする必要があるのです。その内容について興味のある人は、次の関連記事も参照してください。

関連記事:鉛筆画・デッサンの魅力を最大限に引き出す!構図導入の必要性と方法とは?

 ではまた!あなたの未来を応援しています。

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