鉛筆画・デッサン完全マスターガイド:初心者から上級者まで学べる心象風景描画ガイドⅥ

心象風景画の描き方

 どうも。私は、プロ鉛筆画家の中山眞治です。

 さて、この完全マスターガイドでは、鉛筆画やデッサンの基本から応用技術までを幅広くカバーしています。初心者が基礎を固めるための準備から、上級者が作品に深みを加えるためのテクニックまで、豊富な例と共に詳しく解説します。

 心象風景を、鉛筆だけで描き出すためのエスキースの作成法、構図の考え方、仕上げ方まで、あなたのデッサン技術を次のレベルへと導きます。

 それでは、早速見ていきましょう!

  1. 心象風景とは?|鉛筆画・デッサンで感情を表現する基本
  2. 鉛筆画・デッサン制作ガイド|初心者から上級者までのステップバイステップ
    1. 鉛筆画・デッサンの準備|描画前の必要な準備物
    2. アイデアの発想法|鉛筆画・デッサンの構想を繰り返し試行錯誤
    3. 下絵の作り方|鉛筆画・デッサンのエスキース基本
    4. 鉛筆画・デッサン本制作へのステップ
  3. 鉛筆画・デッサンのアイデア出し|構想の練り方
    1. 観察とイマジネーションのバランス
      1. 初心者の人は楽しく描くことに専念することが重要
      2. 中級者以上の人は構想力や画面構成が必要な理由
      3. 競合他者に差をつけるノウハウとは
  4. インスピレーションを形に – 鉛筆画・デッサンで表現する独創力
    1. インスピレーションの見つけ方
    2. クリエイティブな表現の追求
  5. デッサンを通じた情景並びに雰囲気及び感情や思考の表現方法
    1. 独創力の育み方と持続的な維持方法
      1. 独創力を育む方法
      2. 独創力を維持する方法
      3. 独創力は構想を練ることから出発する
  6. 構想と構成の明確化|鉛筆画・デッサンの技術向上
    1. 画面構成のためのツール|鉛筆画・デッサンに必要な道具
    2. 鉛筆画・デッサンの主役や準主役と脇役|キャラクター配置のコツ
    3. モチーフの選び方|鉛筆画・デッサン制作のポイント
  7. エスキースの基礎|鉛筆画・デッサンの下絵技法
    1. 構図基本線の引き方|鉛筆画・デッサンのエスキース作成
    2. 効果的なエスキース制作|鉛筆画・デッサンのコツ
    3. 画面全体の活用法|鉛筆画・デッサンエスキースの基本線
    4. エスキースにおける分割線|鉛筆画・デッサンの基礎技法
    5. 「抜け」の考え方|鉛筆画・デッサンの空間表現
    6. 「抜け」の効果|鉛筆画・デッサンでの応用方法
  8. レイアウトの基本|鉛筆画・デッサンの画面構成
    1. 中心点の扱い方|鉛筆画・デッサンのバランス感覚
    2. 基本線とエスキースの整合性|鉛筆画・デッサンの技術向上
    3. 視線の意識|鉛筆画・デッサンで鑑賞者を惹きつける
    4. 画面構成の配慮|鉛筆画・デッサンでのポイント
  9. 本制作画面のサイズ測定|鉛筆画・デッサンの前準備
  10. 本制作における構図基本線|鉛筆画・デッサンの構成方法
    1. モチーフと構成の整合|鉛筆画・デッサンでのエスキースの応用
    2. 描き進む際のポイント|鉛筆画・デッサン本制作の進め方
    3. エスキースを基にした配置|鉛筆画・デッサンの制作技法
    4. 作品描画のノウハウ|鉛筆画・デッサン制作のコツ
    5. 斜線の導線暗示|鉛筆画・デッサンでの表現技法
    6. 導線暗示の工夫|鉛筆画・デッサンでのアクセント
    7. 理想の画面への変換|鉛筆画・デッサン本制作のコンセプト
  11. モチーフの配置と構図再考|鉛筆画・デッサンのレイアウト技法
    1. 最終仕上げのメリハリ|鉛筆画・デッサンでの表現強化
    2. 明暗の強調|鉛筆画・デッサンの仕上げ技法
      1. 光の強調方法|鉛筆画・デッサンで隣接する暗部の濃さを強調
  12. 絵画鑑賞のススメ|アートへの理解を深める
    1. 公募展のおすすめ|アート鑑賞の楽しみ方
    2. 絵画鑑賞のポイント|アート作品の要素を掴む
  13. まとめ

心象風景とは?|鉛筆画・デッサンで感情を表現する基本

 海外の心象風景の著名な画家の作品では、グレコ「聖マウリテレスの殉教」・ゴッホ「星月夜」・ピカソ「アビニョンの娘たち」等、それ以外にもたくさんの大御所の作品群があります。

 心象風景とは、作者の心の中に思い描いた景色であり、体験及び感情や感覚によって生み出される想像上の風景です。つまり、あなたが描く自分自身の理想の風景であるといえますし、心の中で思い描くイメージやメッセージとも言い換えられます。

 あるいは、非日常感の強い風景並びに不思議で通常では見られない風景及び、通常の観念ではありえない風景ともいえる、創作した絵画作品ということができるのではないでしょうか。

 あなたも、あなた自身の思い描くイメージをさまざまな画像を組み合わせて、且、鉛筆画やデッサンの、光と影の劇的な対比による制作で、心象風景を表現することができます。

参考:バリアート ショールーム シュピース・スタイル

Spies Style | スタイル一覧 | バリアートショールーム (balikaiga.com)

鉛筆画・デッサン制作ガイド|初心者から上級者までのステップバイステップ

鉛筆画・デッサンの準備|描画前の必要な準備物

 最初に、あなたが手始めにすることは、次のような順序です。また、できれば、あなたのリラックスできる静かな音楽の用意と、部屋の中は心地よい温度と湿度に設定しましょう。

アイデアの発想法|鉛筆画・デッサンの構想を繰り返し試行錯誤

 まずは、あなたの身の回りにあるA4サイズの紙を用意して、それを正確に半分に切り、今回のあなたの作品のまずはメモ描き程度で自由に構想を練りましょう。

下絵の作り方|鉛筆画・デッサンのエスキース基本

 次に、下絵(エスキース)のサイズを実際に測って、構図分割線を入れていきます。そして、構図基本線を入れるならば、その線はボールペンで入れておくと、そこへ鉛筆で描き込んでいけば何度でも試行錯誤できます。

 尚、ここで用意したA4サイズの紙を正確に半分に切ったものを、エスキースとして使うことも充分可能です。

 そして、あなたの気に入ったモチーフを、あなたの気に入ったレイアウトに据えて、あるいは構図上の不足する部分に、他のモチーフを加えて仕上げることもできます。

 また、構図上の導線や斜線暗示などを行う際の、あなたが意図したモチーフを導入する際のモチーフには、「削除」「省略」「修整」「強調」「変形」「拡大」「縮小」して補うことにより、エスキースを完成させることができます。

鉛筆画・デッサン本制作へのステップ

 エスキースが実際の制作画面よりも小さい時には、拡大していくことになりますので、そのことを頭に入れて画面に向き合いましょう。多少の違いは本制作画面で修整するくらいの気持で取り組めば問題は少ないはずです。

鉛筆画・デッサンのアイデア出し|構想の練り方

国画会展 入選作品 2006-Ⅱ F100 鉛筆画 中山眞治

 あなたが初心者の場合には、まだこの点に注意を払わなくても良いのですが、その先の道のりを知っておく必要もあるでしょう。

 それは、あなたが各種展覧会や公募展へ出品する際には、ただ単にモチーフを上手に描けるだけでは入選できません。つまり、入選するということは、競合他者に勝てなくては入選できないということです。その内容は以下に続きます。

観察とイマジネーションのバランス

初心者の人は楽しく描くことに専念することが重要

 心象風景を描く上で、実際の風景を観察することは非常に重要ですが、それに頼りすぎることなく、自身の内面から湧きあがるイメージを大切にすることも必要です。

 観察によって得られるリアリズム(写実)と、イマジネーション(想像)によって生まれる創造性のバランスを見つけることが、鉛筆画やデッサンで心象風景を描く鍵となります。

 初心者の人は、描き始めでは、構図や構成など何も考えずに5~10作品くらいまでは、楽しく描くことだけに重点を置いて制作することを心がけましょう。

中級者以上の人は構想力や画面構成が必要な理由

 中級者以上の人では、何となく描いているような絵、あるいは構図や構成を考えていない絵や、モチーフだけ上手に描いた絵では、観てくださる人及び展覧会や公募展で審査してくださる人の支持を得られません。

 それは、あなたが中級者以上になり、あなたの作品を見てくださる人に感動を与えることができて、各種展覧会や公募展へも出品することを望む場合には、競争に勝てなくては入選できません。つまり、あなた独自の視点や独創性が必要なのです。

競合他者に差をつけるノウハウとは

 制作以前にしっかりと構想を練り、画面全体を使い切って、構図や構成及び、あなたの制作する作品の主役や準主役が、最高に引き立てられる仕上がりを常に意識することが重要だということです。

 あなたが、この点に早い段階から気付いて取り組むことは、重大な意味を持ちます。つまり、競合他者に圧倒的な差をつけられるノウハウがここにあります。

 また、折角作品を描く以上は、作品にも展覧会や公募展での入選という「日の目」を見せてあげてください。あなた自身にも励みになることをお約束します。その励みを得られ続けることが、プロ画家になるための秘訣と言っても過言ではありません。

インスピレーションを形に – 鉛筆画・デッサンで表現する独創力

水滴Ⅶ 2019 F3 鉛筆画 中山眞治

 鉛筆画及びデッサンは、アーティストのインスピレーション(ひらめき)を形にする強力なツールです。本章では、独創力を最大限に引き出す鉛筆画やデッサンテクニックを紹介します。

インスピレーションの見つけ方

 創造的な鉛筆画やデッサンを始める前には、インスピレーションを得ることが重要です。自然、日常生活、他者の作品など、周囲の環境からインスピレーションを得る方法を探りましょう。

 また、異なるアートスタイルや、過去の著名な作家の作品を研究することも、新たなアイデアを生み出す源になります。この部分では、次の関連記事も参考になるはずです。

関連記事:鉛筆画・デッサンで初心者から中級者まで必見!複合した構図で心象風景を描く方法Ⅱ

クリエイティブな表現の追求

 鉛筆画やデッサンで独創力を表現するには、伝統的な技法にとらわれず、自分なりのスタイルを開発することが重要です。

 実験的な線の使い方、大胆な構図、独特の思い切った光と影の扱い方など、自分だけの表現を追求しましょう。このプロセスは、アーティストとしての個性を形成し、作品に独自性をもたらします。

デッサンを通じた情景並びに雰囲気及び感情や思考の表現方法

   第2回個展出品作品 ランプのある静物 2000 F50 鉛筆画 中山眞治

 デッサンは、情景並びに雰囲気及び感情や思考を表現する手段でもあります。

 神秘的な情景や癒される雰囲気、澄明な空気感及び、悲しみ、喜び、願いや平和など、さまざまな要素を、鉛筆画やデッサンを通じて表現する方法を探り出しましょう。

 また、グラデーションの施し方、筆圧の強弱、構図や構成などを通じて、さまざまなニュアンスを伝えることもできます。

 尚、鉛筆画やデッサンは、モノトーンの表現ではあっても、光と影の鮮烈で劇的な対比によって得られる印象は、油彩にも負けません。   

独創力の育み方と持続的な維持方法

独創力を育む方法

 独創力を育む秘訣は、「描くために何とかインスピレーションを得なくてはならない」、と考えてしまうとなかなか見つからないものです。

 かたや、あなたの主役にしたいモチーフに、他のどんなモチーフを組み合わせて、構図(※)の本を参考に、どのような配置にしたら面白いだろうか、と考えると、視野が広がってきます。

 そうです。何よりもあなたが、どうすればもっと面白くなるかなと「心が遊んでいる状態」で考えましょう。そうすることで、次から次へとイメージが膨らんできます。

 その最初の取り組みでは、あなたが描きたい対象をまず探して、関連性を膨らませることが必要です。例えば、ランプの明かりを中心にして描いてみたい、一輪挿しにあなたの好きな花を活けて、それを中心として描いてみたいなど何でも良いのです。

 あるいは、構図の本の中から、どれか一つを選び出して、あなたなりのモチーフをレイアウトしたシミュレーションを行ってみるとかです。

※ 構図については、この記事の最終部分に掲載されている、関連記事:「鉛筆画・デッサンの魅力を最大限に引き出す!構図導入の必要性と方法とは?」を参照してください。

独創力を維持する方法

 そして、独創力を持続的に維持するには、常に新しいことに挑戦し、インスピレーション(ひらめき)を得る必要があります。異なるテーマや素材での実験や、新たな試みを積極的に行うことも重要です。

 具体的な一例では、モノトーンであっても、鉛筆の他に、木炭(チャコール)及びインクやボールペンなどでの制作や、場合によっては、同じ画面上で複合した素材による制作ということも手段の一つでしょう。

 ただし、この場合には、鉛筆が一番弱い色になりますので、強い他の素材による黒が入ると、バランスを崩しかねませんので、一番暗いトーンにのみに使うなどの制作の検討が必要でしょう。

独創力は構想を練ることから出発する

 尚、中級者以上の人は、やみくもに制作するのではなくて、制作にあたってはまず、じっくりと構想を練ることから始めましょう。あなた独自の画面構成や構図を含んだ、あなたの世界を展開するための検討が必要だということです。

 つまり、あなたが各種展覧会や公募展へ出品する際には、入選するということは他者との競争に勝てなくては入選できませんので、観てくださる人や審査員を惹きつけるための魅力が必要なのです。

 その場合には、構想を練ることの重要性について、改めて考えてみることも必要になってきますので、興味のある人は次の関連記事も参照してください。

関連記事:鉛筆画・デッサンで差をつける:初心者から上級者までの制作構想の重要性とは?

構想と構成の明確化|鉛筆画・デッサンの技術向上

 今回の制作例では、室内における植物の芽が「大地の中から姿を現し始めた瞬間」から「大地から双葉が抜け出ようとしている動き」をあらわします。

 そして、窓を模した明るい空間(抜け)の外で、双葉を広げて全身で太陽の光を浴びている「外界に向かって展開し始めた状況」を構成して、見てくださる人の視線を明るい外界へ誘導します。狙いとしては、躍動する生命の表現を目指します。

 ただし、外界の双葉は、まぶしい光を受けているので全体を淡く描き、同時進行で室内のモチーフが目立つように工夫もします。 

画面構成のためのツール|鉛筆画・デッサンに必要な道具

 そこで、その後何をするかといえば、以前からコピーで手元に置いてある、図書館で調達した幼児向けの絵本で、「植物の発芽」という本から入手した画像を用意します。

鉛筆画・デッサンの主役や準主役と脇役|キャラクター配置のコツ

 今回の制作例では、できる限り「誕生から成長と未来への展開の予感」の表現を目指すことにして、そこで必要になることは、構図や鉛筆のトーンを効果的に使うことに意識を集中させます。

 そのためには、主役のモチーフ(「大地から双葉が抜け出ようとしている動き」)を画面縦の黄金分割した領域⑦の更に黄金分割した分割点⑧で、画面横の√2構図分割基本線上⑨に主役のモチーフを配置して描き進むことにします(詳細は後述します)。

モチーフの選び方|鉛筆画・デッサン制作のポイント

 今回の心象風景の制作例は、テーマの主体である構図に、①√2(主役の画面横からの位置)、画面縦からの黄金分割点を更に黄金分割した主役の立ち位置②3つのモチーフによってリズムを出す③黄金分割を使って抜けを作る、を入れる予定で進みます。

 それは、構図基本分割線上に、それぞれのモチーフを落とし込んで制作するということであり、各種構図基本線の配置に対して、何をどのように描いていくかということを考えることでもあります。

 あなたが、この記事を参考にして制作する場合でも、主役・準主役及び脇役や全体のレイアウトはどうするかを決めていきましょう。

 今回の制作例では、植物の芽3つがメインですが、特に画面中央部の「大地から双葉が抜け出ようとしている動き」が主役で残りの2つが準主役です。

 尚、あなたが私の制作例に使っていないモチーフで、同じような構図で制作しても何ら問題ありませんが、私の制作例をそのまま使うことは、著作権がありますのでできません。あしからずご承知おきください。

エスキースの基礎|鉛筆画・デッサンの下絵技法

 まず最初に、あなたの身の回りにあるA4サイズの紙を用意して、それを半分に切り、今回のあなたの作品の、まずはメモ描き程度で自由に構想を練りましょう。具体的には次の画像のような基本線を引くことから始めます。

構図基本線の引き方|鉛筆画・デッサンのエスキース作成

 まずはこのように、各種構図基本線を引きますが、具体的な分割点の割り出し方は順を追って記載していきます。

効果的なエスキース制作|鉛筆画・デッサンのコツ

 メモ描き程度の構想を練ることが終了しましたら、次はあなたが取り組む本制作に入る画面の縮尺をかけたエスキースの画面に、構図分割基本線を引きましょう。

 あなたが、本制作に入る画面の大きさをF10のスケッチブックのサイズで取り組むものとして、そのエスキースをA4の紙の正確に2つに切ったもので制作する場合には、次のようになります。

画面全体の活用法|鉛筆画・デッサンエスキースの基本線

 F10の長辺は528mm・短辺が454mmであり、あなたが手元に用意したエスキースは、その短辺のサイズは148mmなので、F10の短辺のサイズ454mmで割ると、0.3259という数値が出ます。

 そして、F10の長辺は528mmなので、この長さに上記の縮尺(0.3259)をかければ、172.07となりますので、あなたのエスキースの長辺を172mmにすれば、あなたが本制作に入るF10を正確に縮尺したエスキースの土台ができるということです。

 もっとわかりやすく説明するならば、F10の短辺をエスキースの短辺のサイズに縮小して、その際の縮尺に合わせて、エスキースの長辺の長さも決めるということです。

エスキースにおける分割線|鉛筆画・デッサンの基礎技法

 次に、上記画像のように、長辺短辺の2等分割線(③④)及び各対角線(①②)を引きます。

「抜け」の考え方|鉛筆画・デッサンの空間表現

 絵画の制作では、外界へ抜ける部分を意図的に作ることがあります。今回の制作例では、上記画像の赤色線で囲まれた部分です。

 窓を模した外界を使って、観てくださる人の視線を植物の芽の成長を追って「抜け」の外界へ導きます。この各種基本線は、2Bや3Bなどの柔らかい鉛筆の軽いタッチで描き込みます。

 この時筆圧を強く描き込んでしまうと、のちの工程で練り消しゴムでは消しきれなかったり、跡が残ってしまうので、そのためには筆圧をかけ過ぎず優しく引くことが必要です。

「抜け」の効果|鉛筆画・デッサンでの応用方法

 画面上に「抜け」があることによる効果は、観てくださる人の息苦しさを解消できます。それは、意識がその「抜け」の先にある外界のひらけた空間に向けられて、解放感を与えられるからです。

 この「抜け」とは、作品によっては窓などを作って外界への「抜け」を作ることもできますし、その効果は、心象風景以外のどのジャンル(花・人物・静物・動物・風景)にでも応用できます。

レイアウトの基本|鉛筆画・デッサンの画面構成

  • 黄色線:斜線2本と縦横の2分割線(①②③④)
  • 紫色線:√2分割線(⑨)
  • 水色線:黄金分割線(⑤⑥⑦)
  • 赤色線:抜けを構成する線
  • 黒色線:画面縦の2分割線を基準にして、画面に動きを出すために意図的にわずかに傾けた新たな地平線(JI)
  • オレンジ色線:画面の黄金分割線⑦とCD間の新たな黄金分割点による主役の立ち位置を表す線
  • 緑色線:見てくださる人の視線を誘導する方向を表す線

 そして、描き込んだ基本線の√2の位置⑨にモチーフを置きますが、この点につきましては順を追って説明していきます。また、この時に、作品によってはそれ以外のモチーフも検討して、各導線との交わり方や導線の導き方も同時に考えていきます。

 今回の制作例では、モチーフの主役は植物の芽であり、成長の過程を表す3つのモチーフで構成します。このモチーフ3つが何を意味するかといえば、3つ以上の同一のモチーフを用いることで、見てくださる人へ「リズム」を与えられます。

中心点の扱い方|鉛筆画・デッサンのバランス感覚

 今回の制作例では、3つのモチーフの内「大地から双葉が抜け出ようとしている動き」の真ん中のモチーフを√2の位置⑨に置いており、画面の寸法上の中心点は、主役のモチーフと外界のモチーフの、中間点くらいの位置関係になっています。

 絵画の制作上においては、意識的に画面寸法上の中心点へモチーフを配置する場合は別として、複数のモチーフで構成する画面には、できるだけ画面寸法上の中心点を避けて制作しましょう。

 それは、画面寸法上の中心点に、主役や準主役の中心点を重ねてしまうと、「動きが止まってしまう」からです。

 尚、意図的な制作例の人物画や動物画などで、画面の中にモチーフの面積を大きくとる必要があるときには、これらのことは該当しませんのでご安心ください。^^

 一方、寸法上の中心点などと、こだわった言い方をしている点について説明しておきますが、絵画制作上の中心とは、構図による分割点(線)の部分を指しますので、誤解のないように注意してください。制作例の中心は主役の位置ということになります。

基本線とエスキースの整合性|鉛筆画・デッサンの技術向上

 今回の完成時のイメージは、観てくださる人の視線を画面左下の角Cから真ん中の主役のモチーフを通って、抜けの外の外界へとつながって左上へカーブする導線を使い、遠くから見てぼんやり外界のモチーフも確認できる程度で描き込んでいきます。

 そして、室内の床と壁の境目の線は黄金分割線をそのまま使い、外界の地平線には2分割線を若干左へ傾けて動きを出して、画面上の構図分割基本線という大きな力を持った線を有効に使うことを心がけて制作します。

 つまり、各構図基本線を使って、できるだけモチーフの位置・高さ・幅、あるいはモチーフの中心点になるように考慮して画面構成を考えるということです。

 その際に、実際には大きさや幅が異なるモチーフの場合には、「あなたの都合」に合わせて大きさを変えればよいのです。^^

視線の意識|鉛筆画・デッサンで鑑賞者を惹きつける

 全体のレイアウトをおこないながら、最終的な主役の画面上の輝き加減も考慮して、主役のモチーフを輝かせたい場合には、より、室内の床部分のトーンを濃くするということになります。

 一方、画面の中の「抜け」の部分にも慎重に8H~9H程度のトーンを入れることで、画面全体のモチーフの中で主役の輝きを一番大きくして、主役を引き立てます。

画面構成の配慮|鉛筆画・デッサンでのポイント

 ここで肝心なのは、すべてのモチーフの中で主役以外のモチーフを細密に描き込みすぎてしまうと、観てくださる人の注意をその部分に集中させてしまいます。そこで、主役以外のモチーフに注意が集中しすぎないように描き込むようにします。

 制作例であれば、外界の双葉や画面左下の「大地の中から姿を現し始めた瞬間」のように、なんだかよくわからない状態であってもよいのです。細かく描き込みすぎないように注意しましょう。言ってみれば、意図的に手を抜くということです。

 これらのことを、A4の半分の本制作画面を縮尺した下描きへ、「描いては消し描いては消し」を繰り返して、いかにして基本線を有効に使ったレイアウトや充分な強調ができるかを考えて、エスキースを完成させます。

本制作画面のサイズ測定|鉛筆画・デッサンの前準備

 スケッチブックのメーカーによっては、若干寸法が異なることがありますので、制作当初に実際のサイズを確認して正確な構図基本線を引きましょう。

 このことは、スケッチブック以外にも、例えばパネルに水張りした画面で制作する場合のF100や、それ以上の大きさの画面にも共通していえることです。

 あなたも制作を進める際には、実際に描き込む画面のサイズに合わせて構図基本線を引きましょう。これは最も重要な点です。

本制作における構図基本線|鉛筆画・デッサンの構成方法

  • 黄色線(①②③④)
  • 紫色線:√2分割線(⑨)
  • 水色線:黄金分割線(⑤⑥⑦)
  • 赤色線:抜けを構成する線
  • 黒色線:画面縦の2分割線を基準にして、画面に動きを出すために意図的にわずかに傾けた新たな地平線(JI)
  • オレンジ色線:画面の黄金分割線⑦とCD間の新たな黄金分割点による主役の立ち位置の線
  • 緑色線:見てくださる人の視線を誘導する方向を表す線

それぞれの線についての説明は次の通りです。

黄色線:上記の画像の黄色線は、それぞれの対角線と長辺短辺の2分割線です。

紫色線:√2構図基本線⑨を引く際には、既成のF10で制作を進める場合、筆者の使っているF10のスケッ チブックの大きさは長辺が528mmで短辺は454mmです。

 なので、例えば既成のF10で制作を進める際には、短辺の454mm÷1.414=321mmになるので、321mmの位置が√2比率の分割点になります(⑨)。今回の制作例では1つしか使いませんが、この分割点は左右どちらからでも設定することができます。

水色線:短辺の黄金比率を求めるならば、454mm÷1.618=280.5となり、280.5mmの位置が黄金分割点になります。この分割点は、左右どちらからでも設定することができます(⑤⑥)。

 また、長辺の黄金比率を求めるのならば、528÷1.618mm=326.3mmとなるので、326mmの位置が黄金比率の分割点になります(⑦)。今回の制作例では1つしか使いませんが、この分割点は上下どちらからでも設定することができます。

赤色線:抜けをかたどる線の一部ですが、EKとAC間の距離については、試行錯誤の末、横幅の1/7がおさまりが良かったのでこのサイズにすることにしました。ここの幅は狭すぎても広すぎても見栄えがしませんでした。

 そして、ABとEF間の距離については、右側の「壁掛け時計」を模したモチーフのある面との関係から、画面縦の1/6.6が試行錯誤の末、一番おさまりが良かったので、このサイズに設定します。

 また、抜けの右側の線は、画面横の黄金分割線⑥をそのまま使い、抜けの底面の線も画面上の黄金分割線⑦をそのまま使います。

黒色線:画面縦の2分割線④を黄金分割線⑤との交点でわずかに傾斜させて動きを出します。この場合、角度が急であるとその制御に困ることになりますが、ほんのわずかでは逆にわかりにくいということにもなるので、慎重に加減を考えて角度をつけましょう(JI)。

オレンジ色線:画面縦の黄金分割線である⑦とCD間の幅を更に黄金分割します。

 この場合のサイズは、F10サイズのスケッチブックの縦のサイズの場合は528mmなので、528÷1.618=326mmなので、スケッチブック上の⑦とCD間の距離は202mmです。

 そして、この距離を黄金分割すると202÷1.618=124.8mmなので、⑧はCD間との距離が125mmということになります。

モチーフと構成の整合|鉛筆画・デッサンでのエスキースの応用

描き進む際のポイント|鉛筆画・デッサン本制作の進め方

 構図基本線上に、先ほど制作したエスキースに基づいてレイアウトします。実際に描き始める際には、まず全体を大づかみでとらえて描き進んでいきます。

 細かいことはさておいて、2Bや3Bなどの柔らかい鉛筆を親指・人差し指・中指でつまむように軽く持ち、全体を優しいタッチで描いていきましょう。

 そして、この段階では、今後あなたの制作作品によっては、必要ならば長め・短めの定規やコンパスもどんどん使いましょう。フリーハンドで直線や曲線を描くことは、制作を続けていく中でゆっくりと慣れていけばよいのです。

エスキースを基にした配置|鉛筆画・デッサンの制作技法

国画会展 入選作品 誕生2014-Ⅱ F130 鉛筆画 中山眞治

 この制作例では、主役がいかに主役らしく見えるかが一番重要なので、主役が目立つように背景の壁面や床面にトーンを入れていきます。

 また、観てくださる人の視線を左上に誘導するために、黄金分割線⑥の右側の壁面や光が差し込んできている、その光の外側部分には、光が手前に差し込んでくるにしたがって、明度が弱くなっている点についても注意して描き進みます。

作品描画のノウハウ|鉛筆画・デッサン制作のコツ

 作品の制作にあたっては、構図基本線を意識してレイアウトしますが、作品によって画面に納まりきれない部分は画面の外にハミ出てよいのです。あなたの描く画面には、あなたの必要とする部分だけを切り取って描きましょう。

 それは、モチーフ全体を無理に画面に収めようとすれば、窮屈になってしまうからです。逆に、画面からハミ出ることによって、画面の外への広がりが表現できることになります。

 また、制作例の画面左下角の「大地の中から姿を現し始めた瞬間」は、一見してよくわからないと思われますが、外界のモチーフも見ることで残りの2つのモチーフの連続性も表すといった具合です。

 これらのことは、どの作品を描いていくうえでも言えることで、重要なことなので記憶しておいてください。

 尚、画面最下部の底線CD上にモチーフを「乗っけたように」レイアウトすることは、重大な禁じ手なのでこれも覚えておきましょう。

斜線の導線暗示|鉛筆画・デッサンでの表現技法

 尚、画面左上の角Aからの斜線②では、その角にほど近い斜めに立っている物体の角を通り、抜けの左上の角を通過して、外界のモチーフの凹凸を通過しながら画面の中心点を通り、主役の動きの中心部分を抜けて、画面右下の角Dに到達しています。

 一方、画面右上の角Bからの斜線は、壁掛け時計の中心を通って、画面の中心点を通過しながら、黄金分割の交点を通って一番手前のモチーフの中心及び画面左下の角Cへ到達しています。

導線暗示の工夫|鉛筆画・デッサンでのアクセント

 尚、あなたが作品を制作する際には、構図基本線や斜線が通っていることを画面上のレイアウトや、モチーフの凹凸なども含めて暗示しましょう。制作例では、脇役モチーフ(壁掛け時計)の中心点なども役に立つことを示しています。

 場合によっては、この画面上の構図基本線などの暗示として、「水滴」や「枯葉の虫食い」などであっても、活用することができます。

理想の画面への変換|鉛筆画・デッサン本制作のコンセプト

 尚、実際のモチーフの形状は画面構成上修整することもあります。これは、どの画家もほとんど行っていることで、デフォルメと呼ばれています。

 これらの構図基本線との重ね合わせは、構図の成り立ちを示すためでもあり、その暗示も含めて画面全体のバランスをとっているのです。

 デフォルメは、風景画の場合であれば実際の景色には電柱や電線があっても、作者の意図する一番見映えのする画面にするために、省略してしまうこともあります。

 それは、既述していますように、現存する状態に修整を加える事であり、「省略」「削除」「修整」「変形」「強調」「つけたし」「拡大」「縮小」など何でもアリなのです。

 つまり、画面構成のバランスを取りために、「あなたの都合で」実際のモチーフの高さを変えたり、幅を変えたり、向きを変えてみたりしながら、全体の構成を考えることもできるということです。

モチーフの配置と構図再考|鉛筆画・デッサンのレイアウト技法

 最初に描き込んだ、全体の輪郭を取った際のたくさんの線を練り消しゴムで整理しますが、こののちトーンを入れていくところにある線はそのままにしておきましょう。なぜならば、そこへはこれからトーンを入れていくので消す必要がないからです。

 そして、モチーフにかかっている線や抜けの中にある線は消しておきましょう。仕上げに向かって、明るい部分にするところにある無駄な線は目立ってしまうので、必ず消しておく必要があります。

 また、練り消しゴムで消したところは、その後トーンを入れていくと、消していないところと比較すると鉛筆の乗り具合が少しだけ違ってくることがあります。そこで、できるだけ練り消しゴムで消す部分を少なくすることが必要です。

最終仕上げのメリハリ|鉛筆画・デッサンでの表現強化

 練り消しゴムでたくさんの線を整理した後は、いよいよ各モチーフのレイアウト後の制作工程に入りますが、その際には暗いところからトーンを入れていきましょう。

 制作例の描き始めは、「抜け」の左側と上部の影の部分です。左側には3B、上部へは4Bを使い、外界の地面部分には5Bを使用しています。

 また、「抜け」の右側は光が差し込んでいる部分なので、慎重に明るいところからH→HBを、壁掛け時計周辺の部分には2B→B→HBを使って描いています。

 尚、画面左下の角Cの位置にある一番手前のモチーフはHBから徐々に濃くしていきます。地表面では、主役の周囲の陽に当たっている部分をHで、その右側の影はHB→Bで、画面左下のモチーフの入っている影の部分の床面には、2B→3Bで描き進みます。

 さらに、抜けの左側に立てかけてある板のようなものは、目立たないながらも、3Bよりも1段濃い4Bで描き込んで、画面の角Aを暗示します。

 垂直に立っていないのは、抜けに垂直水平を使っているので、画面構成にバリエーションをつけるためと、斜めにすることで自然に同化させているのです。

明暗の強調|鉛筆画・デッサンの仕上げ技法

光の強調方法|鉛筆画・デッサンで隣接する暗部の濃さを強調

 完成が近くなってきましたら、全体を観察してみて本来ハイライトであるべきところが、もう一つ明るくなくて、光っているように見えない場合には、その光っているべきところと隣接している部分や、背景の黒さの度合いが足りていない場合があります。

 光っている部分をより強調する場合には、隣接する部分や背景をより濃い黒にすることで、強調することができます。

 制作例で一番明るいところは、主役のモチーフの輪郭線部分です。つまり、一番明るいところは下地の紙の色ということです。

絵画鑑賞のススメ|アートへの理解を深める

公募展のおすすめ|アート鑑賞の楽しみ方

 ところで、たまには絵を観に行きませんか。私の印象では、日展は「きれいなだけで個性的で野心的な作品は少ない」記憶しかありません。

 おすすめは第一に国画会の展覧会である「国展(4月末~5月中旬)」、次いで独立美術協会の展覧会である「独立展(10月)」や、新制作協会の展覧会である「新制作展(9月下旬~10月上旬)」です。

 展覧会(全国公募展等)へ行きましたら、細かな技法ばかりを見るのではなくて、作品から受けるあなたの印象が重要です。

 最初の内はよくわからなくても、あなたが強く惹かれた・感性に響いた作品の印象をあなたの作品にどう反映できるかを考えるのです。

絵画鑑賞のポイント|アート作品の要素を掴む

 筆者は恥ずかしながら、抽象画がいまだによくわかりませんが、印象に残る具象画を見て帰ってくると、その印象を自分の作品に、どのように取り込むことができるかを考えるようにしています。しかし、そっくりまねることはやめましょう。

 著作権がありますし、意味もありません。細かいところまでを全部取りこもうとするのではなく、構図などの大きな成り立ち及び配置や濃淡のつけ方、画面の持っている「新たな着想」などを取り込むようにするということです。

 もっと具体的に言えば、構図やデッサンは当然一番重要ではあり充分観察が必要ですが、あなたの感性に響いた作品の4隅(4つの角の周辺処理)は、どのように充実させているかということを研究することはとても重要です。

参考情報

国展:第98回国展(2024年) 出品要項 出品票請求フォーム | 国展 (kokuten.com)

独立展:独立展 (dokuritsuten.com)

新制作展:新制作協会 (shinseisaku.net)

まとめ

        国画会展 会友賞 誕生2013-Ⅱ F130 鉛筆画 中山眞治

 この記事を通じて、初心者から上級者までが、鉛筆画やデッサンの世界で新たな表現方法を発見する手助けになり、あなたが各種展覧会や公募展で入選できるようになれることが筆者の願いです。

 この鉛筆画やデッサンに没頭できることによって、あなたの生活の充実した核が形成され、何物にも代えがたい心の支えや、未来に向かっての目標にもなり、プロ画家へのゴールさえ視野に入ってきます。

 今回、筆者が紹介した各種提案は、ただの描写技術を超えて、あなたの創造力とアートへの取り組みを深められるでしょう。構想を練ることが、あなた独自のオリジナリティーの形成に役立つことも理解していただけたと思います。

 この鉛筆画・デッサン完全マスターガイドは、初心者から上級者までが自分の描きたい心象風景を鉛筆だけで表現するための全てを提供しています。

 基本的な準備から始まり、メモ描きから構想を練り上げ、エスキースを作成し、最終的には本制作に至るまでの各段階が詳細に解説されています。

 このガイドを通じて、鉛筆画・デッサンの基本的な技術だけでなく、作品に命を吹き込むための構想の練り方、構成の狙い、画面の効果的な使用方法など、より高度な技術も身につけることができます。

 さらに、画面全体のレイアウトの考慮や視線の引き込み方など、視覚的魅力を最大限に引き出す方法も提供し、あなたの作品が他者と差別化できるようなヒントも提供しています。

 本ガイドでは、鉛筆画・デッサンにおける「抜け」の効果的な使い方から、暗い部分と明るい部分のコントラストを深める技術、そして最終的な仕上げに至るまで、あらゆる技術を網羅しました。

 絵画鑑賞への誘いや公募展への出品のおすすめなど、インスピレーションを得るためのアドバイスも含め、あなたが理想とする鉛筆画・デッサン作品を創造するための旅に、最適なガイドとなります。

 この一連のガイドを通じて、技術だけでなく、あなたのアートに対する理解と表現力を深めることができるでしょう。

 尚、あなたが展覧会や公募展へ出品を希望する際には、ただモチーフを上手に描けるだけでは入選できません。

 それは、あなたの制作する画面全体を使いきって、作品全体を魅力的な構成にする必要があるのです。その内容について興味のある人は、次の関連記事も参照してください。

関連記事:鉛筆画・デッサンの魅力を最大限に引き出す!構図導入の必要性と方法とは?

 ではまた!あなたの未来を応援しています。

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