どうも。私は、プロ鉛筆画家の中山眞治です。
さて、あなたは鉛筆だけで動物の魅力を引き出せますか?初心者から中級者のためのこのガイドでは、鉛筆画・デッサンで動物の独特な特徴を見事に捉える方法をステップバイステップでお伝えします。
「リアルな描写は細部に宿る」と言いますが、その細部をどう捉え、どう表現するかがキーとなります。このガイドを手にすれば、動物の毛並み、目の輝き、質感まで、あなたの鉛筆による作品を生まれ変わらせることができます。
経験豊富なアーティストからのアドバイスと共に、あなたも鉛筆画のプロフェッショナルへの一歩を踏み出しましょう。
それでは、早速どうぞ!
鉛筆画とデッサンの基礎知識
鉛筆画とデッサンは、アートの世界で基本となる技法のひとつです。
どちらも初心者からプロフェッショナルまで、広く使われる技術ですが、その特徴や違い、基礎的な知識をしっかり把握することで、より深く、よりリアルに作品を描くことができます。
鉛筆の種類と特徴
鉛筆にはさまざまな種類があり、その硬さや色合いによって異なる表現が可能となります。一般的にはHからBまでの範囲で硬さが示され、Hが硬め、Bが柔らかめを指します。
硬い鉛筆は細かい線や細密描写に適しており、柔らかい鉛筆は濃淡や影をつけるのに役立ちます。
関連記事:初心者必見!鉛筆画・デッサンで最適な鉛筆の選び方とその特性ガイド
デッサンの基本テクニック
デッサンは、対象を観察し、その形や構造をスケッチブックや紙上に再現する技術を指します。以下のポイントを意識すると良いでしょう。
関連記事:鉛筆画・デッサン初心者~中級者必見!最適なスケッチブックと紙の選び方
視線の取り方
描きたい対象を中心に据え、その位置関係や大きさを正確に捉えることが重要です。また、実際に鉛筆画・デッサンの描き始めにおいては、絵画教室などでの「イーゼル」のある環境が望ましいでしょう。
イーゼル上にスケッチブックがある状態を想定すれば、そのスケッチブックを置いたすぐに右や左の部分であなたが、モチーフを捉えて描きやすい方向から、「頭を大きく動かさず」に、「目線だけ動かして」制作できるようにすることが大切です。
頭を動かす必要がある場合でも、実物のモチーフとスケッチブック上の描画の進捗の比較が瞬時にできることが大切です。この場合、目の高さも、同じ高さにすることを心がけましょう。
基本的な形からスタート
まず大きな形状を捉えて、次第に詳細を描き加えていく方法が基本であり、全体のバランスを保ちながら描き進めることが必要です。
また、この際の全体を大掴みする方法は、まず鉛筆を人差し指と中指と親指でつまむようにやさしく持ち、肩の力を抜いて、Bや2Bなどの柔らかい鉛筆で、「力を入れず」に大きく対象を捉えることから始めましょう。
最初はたくさんの線で全体を描いてみて、やがて「これだ」と思える線に出会えるはずです。このように、全体の大掴みな線を描きましたら、その次にする作業は、「練り消しゴム」で不要な線を整理しましょう。
さらにその先へ進む際には、鉛筆の持ち方を「文字を描く握り方」に変更して、先ほど描いた輪郭線を再度はっきりさせてから、各モチーフの部分部分を一段進んで全体の細部を描いていきましょう。
全体に、一段進んだ細部が描けましたら、そこでも不要な線を整理して、さらにもう一段全体の細部へと描き進んでいきましょう。
尚、ある一部分だけをしっかり最初から詳細に描くことは止めておきましょう。なぜならば、途中で大きな修正が生じる場合もあるからです。全体の大きな視野から少しづつ、詳細へと描き進むということを忘れないようにしましょう。
影の捉え方
光の当たり方や、物の形状によって影は変わるので、これをうまく表現することで立体感を出すことができます。
そのためにも、光源の位置をしっかりと頭に入れておきましょう。自宅などで描く際には、外からの光が入る部屋も場合、太陽の光線は一日を通して動いていますので、影の付き方が変わってしまいます。
そのような場合には、部屋のカーテンを閉めて、室内の照明を使うようにしましょう。夜になれば、外の光の影響を受けることもなくなります。
そして、一定の方向からの光を取り入れて描く場合などでは、格安なスポットライトなどを購入すれば、あなたの希望する方向からの光を当てて描くこともできます。画面の左上から差し込む光の「レンブランライト」などがこれです。
その場合には、そのスポットライトをつける時には、室内の照明を消して制作することも考えましょう。そうでないと、光源が2つあることで、影のでき方がはっきり識別できないこともあるからです。
また、その際には、購入するスポットライトは、できるだけ「熱を持ちにくいもの」にしましょう。筆者も同じ方法で制作したことがありますが、思いのほか高熱になった覚えがありますので、LED製のものがおすすめでしょう。
また、スポットライトを用意しなくても、くっきりとした光と影の効果を描きたいのであれば。あなたの机の上の蛍光灯を上手に使う方法もあります。
鉛筆画とデッサンの違い
鉛筆画は、鉛筆を主な道具として使用するアートの技法を指し、色の濃淡や線の太さなど、細やかな表現が求められます。一方、デッサンは特定の材料に縛られず、形や構造を捉えることが主な目的となります。
鉛筆画はデッサンの技術をベースにしていることが多いため、両者は密接に関連していますが、その目的や焦点が異なる点を理解することも重要です。
この基礎知識を踏まえ、鉛筆画やデッサンを始める際には、まずはあなたの描きたいテーマや対象をしっかりと観察することからスタートしてみてください。
尚、そもそもデッサンの意味とは、実際の立体的(3D)なモチーフを見て、平面(2D)のスケッチブックや紙へ落とし込むことを指します。そして、デッサンは鉛筆以外の、チャコール(木炭)・水彩などでも行えます。
つまり、鉛筆画とは、実物のデッサンを土台として、ネットからの画像及びスクリーンショットや用意した描きたいモチーフなども交えて、描きたい理想のテーマに沿って仕上げられる制作ジャンルと言えます。
動物の観察:特徴を正確に捉えるためのヒント
第1回個展出品作品 ノスリ 1996 F10 鉛筆画 中山眞治
動物のデッサンや鉛筆画を描く際、その真の制作のための原点は観察にあります。動物たちの繊細な特徴や動きを正確に捉えることで、作品は生命感溢れるものとなります。
しかし、動物の特性を精緻に表現するためには、ただ見るだけでは足りません。ここでは、動物を深く理解し、その魅力を最大限に引き出す観察のコツを紹介します。
動物の行動の理解
動物それぞれが持つ独自の行動や習性を知ることは、その動物を描く上で非常に重要です。例えば、猫は伸びをする姿勢や毛繕いの動作が特徴的であり、これらの行動を描写することで、よりリアルな表現が可能となります。
野生動物の場合には、その生態や環境に合わせた動きや行動がありますので、動物の生態学的な知識も役立ちます。
身体の構造と動きの観察
動物の体の構造や骨格を正確に理解することは、その形や動きを自然に描写する上での基盤となります。動物の動きやポーズを捉えるためには、骨格や筋肉の動きを意識することが重要です。
例えば、鳥の飛ぶ姿勢や犬の走るシーンなど、動的な場面を描く際には、身体のどの部分がどのように動いているのかを観察し、その構造を理解することが求められます。
表情と感情のキャッチ
動物たちの表情は、その感情や状態を伝える大切な要素です。瞳の輝きや耳の動き、口元の表情など、微細な変化に注目して観察することで、動物の「気持ち」を感じ取り、それを作品に反映させることができます。
特にペットや家畜といった身近な動物の場合、人間との関わりの中でさまざまな感情を表現することがありますので、その細やかな変化に敏感になることが重要です。
そして、正確な観察と深い理解に基づいた制作は、動物の魅力を最大限に表現した作品を生み出すことができます。あなたも、動物たちの美しさや生命力を感じながら、その魅力をスケッチブックや紙上に再現してみてください。
実践!鉛筆での動物の描き方ステップバイステップ
第1回個展出品作品 ガラパゴスペンギン 1996 F10 鉛筆画 中山眞治
動物の鉛筆画を上手に描くためには、一つ一つのステップを丁寧に踏むことが重要です。緻密な観察と基礎知識をもとに、ここでは鉛筆を使用して動物をリアルに描写する手順を、ステップバイステップで解説します。
ステップ1: 下描きをしっかりと
動物の大まかな形を軽くスケッチして下描きを作成します。この際、全体のバランスやポーズを確認しながら、大きな形状を捉えることを意識しましょう。細部にこだわるのはまだ先のステップです。
筆者の場合には、まず目の位置と大きさや形状を簡単なデッサンをすることから始めて全体のバランスを取ることが多いです。動物の存在感は特に目が重要だからです。
ステップ2: 骨格と筋肉の位置を意識
動物の構造を理解し、骨格や筋肉の位置を確認しながら細かい部分を描き足していきます。このステップで、動物の立体感や動きの流れを捉えることができます。
骨格の上に筋肉や筋が乗っていて、その上が体毛に覆われているという「透視眼」的な思考で動物の身体を捉えましょう。動物の動きのそれぞれにおいて、関節の動きや筋肉の盛り上がり方など、細かな変化を絶えず気にすることが必要です。
ステップ3: 細部の詳細を追加
目や耳、鼻などの特徴的な部分を詳細に描き込みます。また、毛並みや鱗、羽の質感もこの段階で表現します。柔らかい鉛筆(B系)を使用して、質感や濃淡をじっくりと描写しましょう。
ステップ4: 光と影の表現
光の当たり方や、物の形状によって生まれる影を加えることで、作品に深みと立体感をもたらします。反対に、光が当たる部分はハイライトとして明るく残します。このバランスが、動物の形や質感を際立たせる鍵となります。
ステップ5: 最終チェックと仕上げ
全体のバランスや細部を再度確認し、必要な部分に修正や加筆をします。この段階で、微細な修正や加筆を施すことで、作品全体の完成度を高めることができます。
動物を鉛筆で描く際のこのステップバイステップの手法は、初心者から上級者まで幅広く参考にしていただけるはずです。一歩一歩、丁寧に進めることで、動物の魅力を最大限に引き出した作品を完成させることができるでしょう。
動物特有の表情と姿勢のキャッチ方法
第1回個展出品作品 ブラザーウルフⅢ 1996 F10 鉛筆画 中山眞治
動物たちの魅力は、その独特の表情や姿勢に宿っています。これらの瞬間を的確にキャッチすることで、作品に深みや生命感が増します。ここでは、動物の表情や姿勢の特徴を見逃さないためのヒントや方法を詳しく解説します。
表情の読み取り方
目を中心に
動物の目は、感情や意識の窓とも言える部分です。目の形、光の反射、瞳の動きなどを観察しましょう。
口元や耳の動き
動物の感情は、口元や耳の動きにも現れます。例えば、猫の耳は気分や注意の方向によって動きます。
姿勢の捉え方
自然な環境での観察
動物が自然に行う動きやポーズは、その生態や性格を反映しています。野生の動物を観察する場合は、彼らの生活空間での動きをじっくりと見ることが大切です。
日常の小さな動作に注目
短時間で繰り返される動作や、日常的な振る舞いにも、その動物の特性や性格が現れています。
実際の動物との交流
接触の機会を増やす
直接的な触れ合いは、動物の気持ちや反応を肌で感じる最良の方法です。ペットや動物園の動物との交流を通じて、その感触や反応を体感しましょう。
動画や写真を参照
現場での観察が難しい場合は、動画や写真を参考にすることも一つの方法です。さまざまな角度や状態での動物の表情や姿勢を確認できます。
動物の表情や姿勢を的確にキャッチするためのこれらの方法は、あなたの描写スキルを向上させるだけでなく、動物たちとの深い絆を感じる手助けとなるでしょう。
リアルな表現を追求する際の大切なポイントとして、これらのヒントを活用してみてください。
中級者のための前進テクニック
第1回個展出品作品 ブラザーウルフⅡ 1996 F10 鉛筆画 中山眞治
鉛筆画のスキルを一段階進化させたい中級者の方へ、より高度な技術や方法を紹介します。基本技術を習得した後に挑戦する前進テクニックで、あなたの作品はさらに緻密で深みのあるものとなるでしょう。
層を重ねる技法
重ね描き
鉛筆の濃淡を利用し、何層にもわたって描き重ねることで、深みや陰影を表現できます。
透明感の表現
薄い層を繰り返し重ねることで、透明感や質感のある表現を目指せます。
細部へのこだわり
微細な質感
皮膚の質感や、毛の一本一本までを描き分けることで、リアルな質感を再現できます。
緻密な陰影
細かな影の部分にも注意を払い、光と影のコントラストを鮮明に表現します。
遠近法と空間の構築
遠近法の活用
遠近法を駆使して、空間感のある背景や景色を描くことで、主題を際立たせることができます。
深度の強調
前景、中景、背景の構築により、作品全体に深度と立体感をもたらします。
ツールの活用
さまざまな硬さの鉛筆
HからBまでの鉛筆を使い分け、幅広い表現を極めます。
消しゴム技法
消しゴムを使ってハイライトや質感を描き出すことで、独自の表現を追求します。中級者としての次のステップは、これらの前進テクニックを習得し、自身のスタイルや表現をさらに磨き上げることができます。
基本技術の上に積み重ねる形で、高度な技法を取り入れてみましょう。それにより、鉛筆画の魅力をさらに深く、幅広く楽しむことができるでしょう。尚、練り消しゴムによる技法のひとつをご紹介します。
下の画像のはっきりとわかる部分では、あごの下の白い毛の流れの部分では、一旦薄いトーン(HやHB)で優しくクロスハッチングして薄いグレーの面を作り、そこへ、練り消しゴムを練って、先端部分を尖らせた形状で毛並みを描きます。
この画像の毛並みの部分の多くはこの手法で毛を描き込み、その上から必要に応じてまた新たなトーンを入れています。描き方によっては、白く抜いた部分以外を少し濃い色を入れるなどの描き方もできます。
実例解説:プロのアーティストからの発見
第1回個展出品作品 ブラザーウルフⅣ 1996 F10 鉛筆画 中山眞治
プロのアーティストたちは、独自の視点や技術を持って作品を生み出しています。
彼らの作品に隠された秘密や背景を紐解くことで、あなたの新しい着想や技術を習得する手助けとなるでしょう。ここでは、実際の作品を通じてプロのアーティストたちからの貴重な発見を紹介します。
テクニックの背景
質感の追求
あるアーティストは、特定の動物の毛並みにこだわりを持っていることが分かります。彼の作品からは、緻密に描かれた毛並みの一本一本が感じられます。
色彩の魔法
色彩豊かな作品を手掛けるアーティストからは、色の選び方や配色の秘訣を学ぶことができます。
これは、鉛筆画のモノトーンにおいても同じです。光と影の劇的な対比をどのように行っているかを観察することで、あなたの制作にも活かすことができます。
具体的には、画面上の輝いて見える部分を強調するために、背景や周囲にどれくらいの濃さのトーンを持ってくるか、あるいは、どれくらいの面積の暗部を配置しているかなどです。
コンセプトの深堀り
物語性
作品には必ず背景や物語が存在します。ある作品が、たとえば、絶滅危機に瀕した動物をテーマにしている場合、その背後には強いメッセージが隠されていることが多いものです。
情熱の源
アーティストごとに、作品を描く動機や情熱の源が異なります。その原点を知ることで、作品への理解が深まるでしょう。
創作のプロセス
下描きの段階
プロも作品制作の初期段階では、多くの下描きやラフスケッチを重ねます。その過程で、作品の方向性やテーマが徐々に明確になっていきます。
完成までの道のり
作品が完成するまでには多くの試行錯誤が含まれています。その中でのアーティストの思考や決断、そして修正の過程は、非常に学びの多い部分となります。
プロのアーティストたちの作品や発見を通じて、あなた自身のアートへのアプローチや技術、感受性を豊かにする手助けとなることを願っています。彼らの経験や視点から、新しい発見や着想を得ることができるでしょう。
練習方法と継続的なスキルアップのヒント
第1回個展出品作品 ブラザーウルフⅠ 1996 F10 鉛筆画 中山眞治
アートの世界では、継続的な練習が必要不可欠です。
しかしながら、どのように効果的に練習すればよいのか、また、継続的にスキルアップを果たすための秘訣は何か、という疑問を持つ人も多いでしょう。
本章では、効率的な練習方法と、持続的なスキル向上のためのヒントをご紹介します。
効果的な練習方法
目的意識を持つ
練習の際には、何を目的とするのか明確にします。例えば、動物の眼の描写を向上させたい、という具体的な目標を設定しましょう。
反復練習
一度習得した技術も、定期的に繰り返し練習することで、さらに深化します。特に基本的なスキルや技術には、定期的な練習が必要です。
評価や批評の収集
仲間や先輩アーティストからの評価: 他者の視点からのフィードバックは、自己評価に偏りがない客観的な評価となります。定期的に作品を見せて意見を求めることで、新たな視点や改善点を知ることができます。
評価の日常化
自らの作品に対する反省や評価を日常的に行うことで、自身の強みや弱み、改善すべき点を明確にしましょう。
継続的な学びの方法
新しい技法や材料の試用
常に新しい技法や材料に挑戦することで、アートの幅を広げることができます。
具体的には、あなたは「たくさんの種類が掲載されている構図の解説書」を1冊購入しましょう。そして、そこに載っている構図の順序に従って、その構図に、あなたの思い描くモチーフを配置して制作しましょう。
また、静物・人物・動物・風景・心象風景と、順序を決めて、描いていくようにしましょう。偏りなく、まんべんなくいろいろな作品が描けるようになれる必要もあるでしょうし、おすすめなローテーションです。
筆者も、この方法でまんべんなく描けるようになりましたし、何よりも「その都度何を描くか考えるのが面倒だった」ので都合が良かったのです。このローテーションに上述しました「構図」を取り入れるのです。
特に最初の内は、難しい構図ではなく、取り組みやすい構図を探すのが特におすすめです。その際には、筆者が制作した作品の解説をしながら、5種類の描き方を掲載している次の関連記事を参照してみてください。
関連記事:鉛筆画・デッサンの魅力を最大限に引き出す!構図導入の必要性と方法とは?
参考書や体験型の講座の活用
他のアーティストの方法や考え方を学ぶことで、新たな視点や技術を取り入れることができます。
アートの練習やスキルアップは、終わりのない旅です。しかし、その過程自体がアーティストとしての成長や発見に繋がるものです。上記のヒントや方法を活用し、継続的に自身の技術や表現を磨き上げていきましょう。
まとめ(鉛筆画・デッサンで動物をリアルに描写するための完全ガイド)
第2回個展出品作品 潮騒 2001 F100 鉛筆画 中山眞治
動物の鉛筆画・デッサンは、その活き活きとした表情や特有の動きを捉える魅力に溢れています。しかし、初心者から中級者にかけては、どのようにして動物の特徴を正確に、かつリアルに描写するか、多くの疑問や課題を感じることでしょう。
このガイドでは、実際の練習方法からプロのアーティストからのヒントの発見まで、効果的なスキルアップのヒントを紹介します。
まず、動物の観察は欠かせません。動物園や公園で実際の動物の動きや表情をじっくりと観察し、その特徴や特性をデジカメでの画像収録やメモやスケッチに落とし込むことから始めましょう。
特に動物の眼や口元、足の動きなど、細部にわたる観察がリアルな描写の鍵となります。次に、基礎となる鉛筆の持ち方や筆圧のコントロールから始め、陰影や質感の描写に挑戦してみましょう。
動物の特有の表情や姿勢を捉えるためには、繰り返しの練習と評価や批評の収集が欠かせません。仲間や先輩アーティストの意見を取り入れながら、日々の練習を積み重ねていくことが大切です。
さらに、中級者のための進化テクニックでは、新しい技法の試用や参考書の活用を通じて、常に新しい視点や技術を取り入れることで、自身のアートの幅を広げることができます。
また、プロのアーティストからの発見を取り入れることで、独自のスタイルや表現を深めるヒントを得ることができます。
最後に、継続的なスキルアップのための練習方法とヒントでは、目的意識を持った練習や反復練習、そして新しい技法の学びを日常的に取り入れることで、持続的にスキルを向上させることができます。
このガイドを参考に、動物の鉛筆画・デッサンのスキルを磨き、リアルな描写の魅力を最大限に引き出してみましょう。
尚、あなたが展覧会や公募展へ出品を希望する際には、ただモチーフを上手に描けるだけでは入選できません。
それは、あなたの制作する画面全体を使って、作品全体を魅力的な構成にする必要があるのです。その内容について興味のある人は、前述の構図に関する関連記事を参照してください。
ではまた!あなたの未来を応援しています。
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